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禁煙外来

禁煙をお考えの方へ

〜たばことサヨナラして、あなたらしい健康な毎日を〜

ニコチン依存症とは?タバコのリスク

たばこに含まれる「ニコチン」は、強い依存性(やめられなくなる力)をもった薬物です。
たばこを吸うと、脳に「快感」を与えるドーパミンという物質が出ますが、それが切れるとイライラや集中力の低下を感じ、また吸いたくなります。これがニコチン依存症です。

たばこの健康リスク
  • 肺がん・喉頭がん・口腔がん・食道がん、膀胱がんなど多くのがんの原因に
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)や心筋梗塞、脳卒中の大きなリスク
  • 妊娠中の喫煙で赤ちゃんに悪影響
  • 周りの人(受動喫煙)への健康被害も深刻で喘息発症の高リスクに

タバコは「ただの習慣」ではなく、「治療が必要な病気」なのです。

まずは以下のニコチン依存症スクリーニングテストで自分の状況を確認しましょう。

ニコチン依存症スクリーニングテスト(TDS)

「はい」=1点、「いいえ」=0点として合計点を算出します。

質問番号 質問内容 回答欄(☑︎)
1 自分が吸うつもりの本数よりも、ずっと多くたばこを吸ってしまうことがありましたか? □ はい
□ いいえ
2 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか? □ はい
□ いいえ
3 禁煙や本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか? □ はい
□ いいえ
4 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか?(イライラ、神経質、落ち着かない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手の震え、食欲または体重増加) □ はい
□ いいえ
5 上記質問4の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか? □ はい
□ いいえ
6 思い病気にかかった時に、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか? □ はい
□ いいえ
7 たばこのために健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか? □ はい 
□ いいえ
8 たばこのために精神的問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか? □ はい
□ いいえ
9 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか? □ はい
□ いいえ
10 タバコが吸えないような仕事やつきあいをさけることが何度かありましたか? □ はい
□ いいえ
判定方法
合計点数 判定
0〜4点 保険診療対象外(軽度依存または非依存)
5点以上 ニコチン依存症:保険診療の対象となります

ニコチン依存症は保険診療で治療できます

禁煙治療は医療機関で受けることができ、一定の条件を満たせば保険が適用されます。
通常、12週間(約3か月)のプログラムで、通院と薬の使用を組み合わせて禁煙をサポートします。

保険適用の条件(2024年時点)
  • すぐに禁煙したいという意思がある
  • ニコチン依存症テストで一定の基準を満たす(5点以上)
  • 1日の喫煙本数×年数=200以上(例:20本×10年) 35歳以上の方
  • 禁煙治療をすることの同意書にサインする

*35歳未満の方は、喫煙本数の制限はありません。

注意:過去に保険診療で禁煙外来を受けたことのある方は、前回の治療から1年経過しないと、保険診療での治療は行えません。ただし全額自己負担の自由診療での治療を選択することはできますが高額になります。

詳しくは診察時に医師が確認します。費用は3割負担の自己負担額は、診察と薬剤費を合わせて計1万3000円~1万4000円程度です。

ニコチネルTTSによる治療スケジュール

禁煙補助薬は2種類ありますが、現在内服薬のチャンピックスが全世界で出荷停止となっております。そのため当院では「ニコチネルTTS(ニコチンパッチ)」を使用した禁煙治療を行っています。
これは、皮ふに貼るタイプの薬で、ニコチンを体に取り込みながら、たばこを吸いたい気持ちをやわらげてくれる方法です。

内服薬(チャンピックス)と比較して効果が落ちるのではないかと心配されるかもしれませんが、厚生労働省の禁煙外来治療実態調査によれば、禁煙外来5回通院者の4週間禁煙率の差はチャンピックス錠79.1%、ニコチネルTTS 76.2%とわずか2.2%しかありません。(日本禁煙学会HPより)
またチャンピックス内服は車の運転が禁止されていたり、内服により精神状態に影響を与える懸念がありますが、ニコチネルTTSの張り薬は、そういった禁止事項や懸念点はありません。(ただし妊婦や授乳婦、不安定または急性期の心血管、脳血管疾患の方は使用できません)

いつか辞めようと思っていてもなかなか一人ではやめられないのは、あなたのせいではありません。ニコチンのせいです。
タバコがやめられないのは、れっきとしたニコチン依存症という病気ですので、私たちと一緒に治療しましょう。

治療スケジュール(計12週間) 計5回の通院が必要になります。
通院のタイミング 使用パッチ量 診察内容
0週(初診) ニコチネルTTS30(2週分) カウンセリング、診察、説明、治療と禁煙開始
2週目再診 ニコチネルTTS30(2週分) 禁煙状況確認、副作用確認。初診時と同量のニコチンパッチ処方
4週目(一か月後)再診 ニコチネルTTS20(2週分)+ニコチネルTTS10(2週分) ニコチンの減量開始
8週目(二か月後)再診 処方なし 経過観察スタート
12週目(三か月後)再診 処方なし 禁煙確認。通院終了

よくあるご質問(Q&A)

Q. 禁煙すると太りますか?

A. 食欲が増える人もいますが、生活習慣を整え、意識すれば防げます。また多少太ることより、たばこによる健康リスクを減らすほうが大きなメリットです。

Q. 一度失敗しました。もう無理ですか?

A. 大丈夫です。禁煙は「チャレンジの回数」で成功率が上がります。一緒に作戦を立てましょう。一年経過すれば保険診療での禁煙外来再開が可能です。1年以内に行いたい場合はやや高額になりますが自費診療での禁煙外来も提案いたします。

Q. 禁煙パッチは副作用がありますか?

A. 肌のかぶれや軽い頭痛が出ることがありますが、重い副作用はまれです。副作用があれば医師が調整します。使用できない方(妊婦や授乳婦、不安定または急性期の心血管、脳血管疾患の方は使用できません)がいるため、問診とカウンセリングを行います。

院長より皆様へ

喫煙は、長い年月をかけてじわじわと体をむしばみます。肺がんや心臓病、脳血管疾患、呼吸器疾患など、命にかかわる病気の大きな原因になります。
それでも、「今」タバコをやめれば、体は少しずつ元気を取り戻していきます。

一人で取り組む禁煙は非常につらいものがありますが、一人で悩む必要はありません。
当院の禁煙外来では、あなたの「やめたい」という気持ちに寄り添いながら、確実にゴールへ近づけるようサポートしていきます。ぜひお気軽にご相談ください。

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