メニュー

息切れ

息切れでお困りの方へ

〜息が苦しい、体からのSOSです〜

息切れとは?

「階段を上っただけで息が苦しい」「少し歩いただけで息が上がる」「横になると息苦しくて眠れない」 こんな経験はありませんか?
息切れとは、「いつもより少ない動きで息が苦しく感じる状態」をいいます。
体を動かすときに息が上がるのは自然なことですが、いつもより早く息が乱れたり、休んでも苦しさが残る、同年代の人と同じスピードで歩けない場合は注意が必要です。
息切れの原因は、肺や心臓、血液、ホルモン、筋肉、神経、精神的なストレスなどさまざまです。
当院では主に呼吸器疾患が原因の息切れの診療をしておりますが、このページは息切れでお困りの方の役に立てればと思い作成しました。参考になれば幸いです。

息切れの主な原因と症状・鑑別疾患

原因となる病気 主な症状 特徴・ポイント
気管支喘息 息苦しさ、ゼーゼー・ヒューヒュー音 アレルギーなどが原因となることが多いです。夜間や早朝に悪化することが多いです。呼吸機能検査やアレルギー検査を行い、吸入薬をメインに治療します。
慢性閉塞性肺疾患(COPD) 労作時の息切れ、慢性的な咳と痰 喫煙歴がある中高年に多い。ゆっくりと進行する。喘息発作のように急に苦しくなることもあります。吸入薬で治療を行いますが、重症度によっては在宅酸素も検討します。
間質性肺炎 息切れ、乾いた咳 肺の組織が硬くなる病気です。動いた時の息切れが強く、病気が進行すると安静時にも苦しくなります。COPDと併発することもあり、肺がん合併のリスクが高いです。重症度によって在宅酸素も検討します。
貧血 動くとすぐに息が切れる、疲れやすい 血液の酸素を運ぶ力が弱くなります。女性や高齢者に多く、むくみの原因になることがある。採血で貧血があるかどうかみます。また、原因不明の黒い便や血便が出るときには消化器からの出血を考え、内視鏡が可能な医療機関に紹介します。
不安障害・パニック障害 急な息苦しさ、胸のドキドキ、手足のしびれ 呼吸機能に異常がなくても、心因的な要因で息苦しさを感じる。ストレスマネジメントの指導や不安を和らげる対応、治療を行います。
心不全、不整脈 息切れ、むくみ、動悸、横になって眠れない 心臓のポンプ機能が弱っています。放置は厳禁、なるべく早期に循環器専門医のいる病院への受診が必要です。
肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう) 急に起きる息切れ、胸の痛み、血痰 血のかたまり(血栓)が肺に詰まる非常に危険な病気です。入院中や、ギブスをしている(していた)方、飛行機移動後に急に息ぎれが出現したら、早急に循環器専門医のいる病院への受診が必要です。

他にも甲状腺機能異常や、重症筋無力症、筋委縮性側索硬化症など息切れを来す疾患は数多く存在します。

当院で行える息切れの検査について

検査名 内容・目的 特徴
胸部レントゲン 肺の陰影、心臓大きさ、気胸や胸水を確認する 肺炎・気胸・間質性肺炎・心不全・胸水の有無などをまず調べるための最初の検査です。
CT検査 肺の詳しい画像を撮影できる 肺の構造を調べ、異常陰影や息切れの原因を調べるのに非常に有用な検査です。肺塞栓などは造影CTでないと診断できないため、基幹病院に紹介します。
呼吸機能検査 肺がどのくらい空気を吸ったり吐いたりできるか調べる 喘息やCOPD、間質性肺炎の診断に役立ちます。当院ではスパイロメーター、呼気NO、気道抵抗検査等が可能です。
心電図、ベッドサイドエコー 心臓の動きやリズム、調べる 心電図で不整脈などの心臓の病気を評価します。ベッドサイドエコーでスクリーニング目的に心臓の動きを評価します。
血液検査 貧血や炎症、心臓状態をチェック 貧血のタイプや心臓への負担がわかる。
動脈血ガス検査 血液中の酸素・二酸化炭素の量を測定する 酸素が足りているか、呼吸がうまくできているか確認できる。
心エコー 心臓の動きを詳しく評価する 心臓の動きや弁の評価をするには必須の検査です。当院のエコーはスクリーニングでの評価ですので、心不全が疑わしいときには、詳しく調べる目的に循環器専門医のいる病院に紹介します。

よくあるご質問(Q&A)

Q. 息切れがあるのですが、年のせいでしょうか?

A. 年齢の影響もありますが、心臓や肺、血液などに原因がある場合もあります。自己判断せず、医師の診察を受けましょう。

Q. 息切れのときは安静にしていた方がいいですか?

A. 急に強い息切れが起きたときはなるべく早期に病院への受診が必要です。慢性的な息切れのときも改善がないとき、悪化しているときには医療機関への受診をお勧めします。

院長より皆様へ

「少し動いただけで苦しい」「なんだか最近息がつまる気がする」
そんな日常の小さなサインが、体からの重要なメッセージかもしれません。
息切れは、肺だけでなく心臓や血液、ホルモン、ストレスとも関係していることがあります。
当院では、主に呼吸器疾患からの息切れ診療を診療対象としておりますが、診察、検査の結果、呼吸器疾患以外が原因の息切れにたいしては、可能な範囲で対応しつつ、困難な場合には連携病院と連携を取りながら適切な対応を行います。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME