インフルエンザ予防内服(自費)
*2026年4月1日からインフルエンザ流行時期までいったんオセルタミビルの予防内服は休止いたします。インフルエンザ流行時期になりましたら再開を予定しております。
1.インフルエンザ予防内服とは?
ご家族など時間と空間を長時間ともにする方がインフルエンザにかかってしまった時、「今は絶対に休めない」「受験や大会を控えている」「インフルエンザの子供の看病をしなければないらないが、かかりたくない」
そんな状況で、インフルエンザにかかるリスクを少しでも減らしたい方のために行うのが、抗インフルエンザ薬による予防内服です。
当院では、飲み薬の**タミフル(一般名:オセルタミビル)**を使った予防内服(自費診療)を行います。
※予防内服は「かからないことを100%保証するもの」ではありませんが、発症リスクを減らすとされています。
2.適応(どんな方が対象?)
タミフル予防内服は、インフルエンザ患者さんと濃厚に接触した方が対象です。
「濃厚接触」とは、同じ家で生活している、同じ部屋・教室で長時間一緒にいた、などをイメージしてください。
当院で予防内服を検討できる方の一例
-
家族がインフルエンザにかかってしまった
-
受験・試験が近い受験生や学生
-
大事な仕事・出張・試合などを控えている社会人
-
インフルエンザにかかると重症化が心配な持病のある方(医師が必要と判断した場合)
当院での予防内服の対象となる方
-
年齢:小児〜成人まで
-
体重:37.5kg以上の方
(成人と同じカプセル 75mg を安全に服用できる体重の方を目安としています)
※体重が37.5kg未満のお子さんや、妊娠中・授乳中の方、腎機能が悪い方などは、医師とよく相談のうえ、原則として別の方法(ワクチン接種、マスク・手洗いの徹底 など)を優先します。
3.効能・効果
タミフルは、インフルエンザウイルスが体の中で増えるのを抑える薬です。
予防内服の目的
-
インフルエンザに「感染しても、発症しないようにする」
-
もし発症しても、症状を軽くすませることを期待する
臨床試験や各種資料では、抗インフルエンザ薬による予防投与により、発症をかなり減らせることが示されていますが、完全には防ぐものではありません。
そのため、
「ワクチン+マスク+手洗い+うがい」などの基本対策に「予防内服を追加する」イメージです。
4.内服方法(当院での標準処方)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 使用薬剤 | タミフルカプセル 75mg(オセルタミビル) |
| 対象 | 小児〜成人で、体重37.5kg以上の方 |
| 用法・用量 | 1日1回 1カプセル内服 |
| 期間 | 10日間連続 |
| 服用開始の目安 | インフルエンザ患者さんとの接触から 48時間以内の開始 が望ましいとされています |
服用中に少しでも「おかしいな」と感じる症状があった場合は、無理に継続せず、服用をやめ、ご相談ください。(料金の返金や薬剤の買い取りなどは対応しておりません)
5.料金(診察料+薬代込・自費)
インフルエンザ予防内服は、原則として**健康保険の対象外(自費診療)**です。
タミフル予防内服(10日分)
診察料+薬代込み : 6,600円(税込)
とさせていただきます。
※保険診療(通常のかぜ外来など)と自費診療(予防内服)を同じ日に同時に行うことはできません。必要に応じて受診日を分けていただく場合があります。
6.副作用と注意事項
タミフルは比較的安全性の高い薬ですが、副作用がまったくないわけではありません。
よくみられる副作用
-
胃腸症状:吐き気、腹痛、下痢 など
-
頭痛、めまい、眠気 など
まれだが注意が必要な症状
-
発疹、かゆみ などのアレルギー症状
-
意識がもうろうとする、意味不明な行動・急な飛び出しなどの「異常行動」(特に小児)
高熱時のインフルエンザそのものでも異常行動はみられるとされており、タミフルとの因果関係ははっきりしていませんが、小児・未成年の方では、服用後しばらくは1人にしないなど、安全に配慮してください。
予防内服をおすすめしにくい方(一例)
-
過去にタミフルで重いアレルギーを起こしたことがある方
-
重い腎機能障害のある方
-
妊娠中・授乳中の方(必要性と安全性を慎重に検討します)
-
他のお薬を多く飲んでいる方(飲み合わせを確認します)
7.よくある質問
Q1. 予防内服をすればワクチンは不要ですか?
A. いいえ、予防内服はあくまで「追加の手段」です。
インフルエンザワクチンは、重症化予防にも大切ですので、ワクチン接種が基本です。
Q2. 何回でも予防内服してよいですか?
A. 抗ウイルス薬を何度も使いすぎると、将来「お薬が効きにくいウイルス(耐性ウイルス)」が増える心配があります。多くのクリニックでは1シーズンに処方回数を制限するなど、慎重に運用しています。
当院でも、「どうしてもかかりたくない時」に限っての使用をおすすめします。
Q3. すでにのどが痛い・熱っぽい場合でも予防内服できますか?
A. すでにインフルエンザを発症している可能性がある場合は、「予防」ではなく通常の保険診療での発熱外来での検査・治療が必要になります。来院時に、症状や発症時期を詳しくお伺いします。
8.受診をお考えの方へ
-
まずはインフルエンザのワクチン接種、マスク・手洗い・うがい・換気などの基本的な感染対策をお願いします。
-
そのうえで、「家族がインフルエンザになった」「受験や大事な仕事を控えている」など、予防内服をご希望の場合は、お電話にてご相談ください。
-
来院時には、
-
いつ、誰と、どのくらい接触したか
-
現在の体調(熱・のどの痛みなど)
-
これまでの病気や持病、飲んでいるお薬
をお知らせいただくとスムーズです。
-
インフルエンザの予防内服は、「絶対にかからない薬」ではありませんが、
どうしても体調を崩せない大切な時期を守るための一つの選択肢です。
